元々は牡馬でありながら、あまりの入れ込みなど性格のキツい所をレースに出さない様にしたいとオーナーや調教師の意見を聞きながらせん馬として虚勢をして男を奪われます。しかしこうした牡馬でなくなった状況でもG1ホースになった
馬も居ます。トウカイポイントはそう言った馬でもせん馬として結果を出した1頭で、やはりこれまでの気性を少し和らげる事が出来てレースに幅が出来た所もかなり大きな要因と言えます。近年ではノンコノユメと言う馬がフェブラリーステークス
を勝ちG1を勝っています。せん馬だから競馬でこれないと言う予想スタイルであればそれこそ幾度と無く痛い目を見て来ているかも知れません。近年ではカレンミロティックと言う馬が天皇賞春で2年連続下馬評を覆す走りを見せています。
G1こそ勝てませんでしたが、2着に好走すると言うと中々スタミナが無ければ難しいと感じます。天皇賞春は出走出来るJRAの平地G1で一番距離がある3200mで行われます。この距離を単純に駆け抜けるとなるとやはりスタミナは
持っていなければ上位に来る事は難しく感じます。それでも3200mでせん馬が来るとなればそれは去勢す術で男を取られてもスタミナが落ちた訳でもなく、単純に気性が落ち着き馬としても成長出来る所が大きな要因となります。
単純に去勢してせん馬になって直ぐに結果が出るかと言えば、レースの感覚を取り戻したりしっくりと来るまでに少し時間がかかるのかも知れません。それからいくつかレースを消化していくうちに結果が付いてくるとなるとせん馬でも
馬券として考える必要も出て来ます。これは余談ですが、香港の馬やシンガポールに居る馬のほとんどがせん馬になっていて、時折日本の競馬に参加をする馬もやはりせん馬として出走しているケースがあります。
これは、当然結果の出やすい状況でせん馬になった方が病気などのリスクも軽減できるなど良い面も沢山あったり、それぞれ1代で終えてしまう競走馬ですが、それも香港やシンガポールのやり方で言えば、とても利にかなっている
競馬のスタイルなのかも知れません。日本の古い競馬の歴史でジャパンカップを制したせん馬が二頭いてレガシーワールドとマーベラスクラウンの2頭がやはりG1の馬では特に世界の競合と走るジャパンカップなのでそれはすごい
事を2頭とも成し遂げています。せん馬のG1もこう見るとかなり存在している事であり、世界的に特に香港やシンガポールのほとんどの競走馬がせん馬を選ぶなど、色々と見直す必要がありそうです。競馬界でもこうした馬達に
光が差してくると、レースを行っている関係者もせん馬に対して抵抗無く行える部分もあるかも知れません。しかしG1の馬はここまで存在していればせん馬も一つ勢力図があれば牡馬と牝馬とせん馬となります。まだまだ
日本では日本ダービーや皐月賞や菊花賞は出走出来ません。ここは牡馬に生まれて一番目指したいレースとなりそこまでにせん馬になると出る事が出来ない事から、まずはどう言った馬であれば一旦は牡馬としてレースに出て
そこで結果が出なければ、それこそせん馬の虚勢手術を頭に入れて調教師がオーナーに対して話し合いを持つ可能性が上がります。体に置いてはそれほど能力を失うわけではありませんし、香港やシンガポールの例を見ても
ここはせん馬にした方が良いタイミングも色々と模索しながら3歳の後半や4歳になってから行ったりする事は良いタイミングなのかも知れません。競馬ではこうしたタイミングはどうしても牡馬としてのクラシック馬にしてあげる
チャンスを奪ってしまいます。そこを完全に経たれると、せん馬であっても出走出来る事となります。こうした事から古馬になってからのせん馬の虚勢手術を行うケースは多くなっていて、そこで成功する馬も増えている現状です。
【せん馬とは?】