競馬の予想のファクターとしてパドックで発表される馬体重ですが、これは前走の体重との増減であり前回の体重が大きければ今回は絞れたイメージになり体重の増減もマイナス8キロなど言われます。この体重はあくまでも数字であり
この馬のベストな体重がどれかは当然成長もしますので見えてきません。例えば若駒の3歳位で出走した前走より今回がプラスで10キロだったとしても、それが成長分として含まれていれば何の問題もありません。ベストな体重は案外
パドックなどの見た目でお腹周りが絞れているのが良い状態と言えます。しかし逆に前走体重よりマイナス10キロだった場合を考えると、これが絞れたと取るか明らかに痩せすぎてパワーが出せない状態なのかがあります。どちらか
全く意味合いが違い、絞れているのであれば前走がかなり太めで走っていた事となります。これも馬を見る目があれば馬体重にだまされる事なくそれが成長なのかどうか判ったり、痩せすぎなのか絞れたのかも色々と見ていけば判ります。
数値だけで追っかけてしまうと、案外馬体重にだまされたり馬を見る目をある程度養っておかなければ馬体重だけでは半信半疑となります。どちらが正しいかとは競馬場のレース30分前にパドックが開始されて、その中で発表される
馬体重で、馬の何処にその体重が増えているかなど付いても問題のない場所であれば競走馬も馬力がありそれもものともせず好走する可能性もあります。大きな怪我をして放牧を長い期間している馬は当然放牧に出されて調教も
行われていなければ、大幅なプラス体重の可能性は高くなります。しかし調教が出来ない状況でやっと絞れてもレースで徐々に絞っていく方が効率的な事もあり、実際は太めで出しているケースも多い様です。そこから調整して何回
かで叩いて絞れて行くと言った簡単な方法です。そうなれば前走よりも今回が着順的にも上がってくるでしょうし馬も太目がだんだんと解消して行きます。人間も同じく大きな体を絞るには運動が一番であり、その運動をする上である程度
プランを立てながら行います。競馬は番組プログラムで自分が出走出来るレースがあり、例えば賞金を沢山稼いだ馬が、トライアルレースに出て叩き台にして本番のG1で本調子に持っていくケースがあります。実際にトライアルで
本仕上げをしないと権利が取れない馬達は、そこで絞り込んで本番でお釣りがなくなって凡走するケースもあります。こうした馬体重などで絞りすぎると馬体ががれてしまい、せっかく良い素質を持った馬でも体調が戻らなければ好走
する事が難しくなくなります。馬体重は500キロを超える大きなサラブレッドであれば、多少の増減は気にならない所もありますが馬体重が小さめの400キロ前半のサラブレッドにはその重さはレースで流石にこたえたりします。
レースでそれこそ敗因となった時馬体重の増減によって大幅に増減があれば、やはり体調が戻りきれていない事が直接的な原因となります。繊細に影響しそうな体重の馬の増減はそれこそ馬券にも影響しそうなので知って置いて損は
なさそうですが、500キロを越す大型の馬をたとえプラス6キロであったも元々が大きい馬体だからそれを感じさせないレースをしたりします。増えすぎるのも減りすぎるのもあまりよくないこの馬体重なのですが、一番はパドックで馬体
を確認して、本当に数字通り大きいのかそれとも成長分なのか判断する必要があります。このデーターからも馬券検討を行う上で体重の増減は少しはヒントとなります。それを加味しないで予想する人も数多く居ますが、邪魔ならば
それも一つの手ですし、実際に大きいだろうと感じる様な馬体であればやはり大きすぎてレースで結果が出ないのは当然の事となります。ヒントとなる馬体中も慎重に取捨しなければ、間違って切ってしまう原因になりかねません。
【馬体重の前走の増減の意味】