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2020年10月24日 富士ステークス(G2) 

2020年10月24日 富士ステークス(G2) 

 

■対象レース 

 

2020年10月24日(曜) 東京競馬場 芝1600m 

富士ステークス(G2) 

 

 

■出走馬表 

 

1.ブラックバゴ 笹川 翼 

2.タイセイビジョン 石橋 脩  

3.モズダディー 内田 博幸 

4.サトノアーサー 戸崎 圭太 

5.ヴァンドギャルド 福永 祐一 

6.レイエンダ 池添 謙一 

7.スマイルカナ 柴田 大知 

8.シーズンズギフト 横山 典弘 

9.ケイアイノーテック 津村 明秀 

10.ペルシアンナイト 大野 拓弥 

11.ラウダシオン M.デムーロ 

12.ワーケア C.ルメール 

 

■レース内容 

 

スタートしました。 

 

好スタートを決めた7番のスマイルカナ。出ていきます。 

押して追っていく3番のモズダディーが2番手3番手には8番のシーズンズギフトがつけていきます。その外に11番のラウダシオン。前の4頭が抜け出しました。 

 

前の4頭から3馬身空いて5番ヴァンドギャルド、内から2番のタイセイビジョンが行っています2馬身空いて6番のレイエンダも中段から行っています。上がっていく12番のワーケア。すぐ後ろ10番のペルシアンナイトです。3コーナーを目指していきます 

 

1馬身差後ろから4頭目が4番のサトノアーサー。2馬身後ろ9番のケイアイノーテック後ろから2頭目後方に1番のブラックバゴです。 

 

3.4コーナー中間を過ぎて、緑の帽子2頭が引っ張ります8番のシーズンズギフト。外からわずかに先頭。内7番のスマイルカナ。並ぶような格好で4コーナーに向かっていきます。 

 

この5馬身6馬身後ろから11番のラウダシオン、外3番モズダディー、内からタイセイビジョンです。 

すぐ後ろにワーケア。外目からはヴァンドギャルドが上がっていって、内にペルシアンナイト。直線コースに向かいます。 

 

スマイルカナが前に出ていきました。リードを1馬身取って、残り400m。しかし外から8番のシーズンズギフト。また並びかけていって後続が追い上げてくる。 

ペルシアンナイト馬場の真ん中に持ち出して11番のラウダシオンだ! 

 

一気に伸びてくる外から5番のヴァンドギャルド。 

間を狙って内目からペルシアンナイト外からケイアイノーテック! 

 

広がって残り200mを切りました。 

 

馬場の真ん中11番のラウダシオン、外から5番のヴァンドギャルド 

 

3頭の追い比べ、内はペルシアンナイトですが、5番のヴァンドギャルドが抜け出した1馬身抜ける! 

 

5番ヴァンドギャルド先頭だ!ゴールイン! 

 

1着 ヴァンドギャルド(5番) 

2着 ラウダシオン(11番) 

3着 ケイアイノーテック(9番) 

 

■レース結果と的中馬券配当 

 

着順 馬番 馬名 

1着 5番 ヴァンドギャルド 

2着 11番 ラウダシオン 

3着 9番 ケイアイノーテック 

 

単勝 

5 620円 5番人気 

 

複勝 

5 220円 3番人気 

11 270円 5番人気 

9 300円 7番人気 

 

枠連 

5-8 1,280円 6番人気 

 

馬連 

5-112,430円 10番人気 

 

馬単 

5-115,210円 26番人気 

 

ワイド 

5-11 950円 13番人気 

5-9 820円 9番人気 

9-11 1,350円 24番人気 

 

3連複 

5-9-11 7,710円 34番人気 

 

3連単 

5-11-9 44,730円 200番人気 

 

 

■見解とポイント 

 

レースは良馬場での開催となりましたが、勝ち馬のヴァンドギャルドのタイムが1.33.4と、例年、特に近2年の勝ち馬のタイムと比較すると、遅いラップになっています。 

 

実は、2020年の9月にクッション値という予想ファクターがが導入されてから、中山も、中京も、京都も、そしてこの東京競馬場も、時計がかかりやすくなりました。 

 

特に東京競馬場は、馬場改修を行った2007年以降、露骨なほどに時計がバンバン出る超高速馬場と化していましたが、クッッション値が導入されてからは、意図的に、時計のかかる馬場づくりに取り組んでいるように思えます。 

 

レースを引っ張ったのは緑の帽子のシーズンズギフトとスマイルカナでした。 

 

双方がハイペースで逃げたため、前半1000m通過タイムが57.4秒と、非常にハイペースです。 

 

このような展開になると、後方勢に展開が向き、実際にシーズンズギフトは早々に脱落。スマイルカナも残り200mを過ぎた時点で後方勢に捕まってしまいました。 

 

1着は福永騎手騎乗のヴァンドギャルドです。 

 

2歳のころから注目されていた馬でしたが、3歳のクラシック前線で結果を残せず、条件戦で賞金を積み重ねて、再びG1前線に這い上がってきましたね。 

 

ヴァンドギャルドは昨年の条件戦を3勝した時に、時計のかかる時期の競馬場で勝利を手にしているように、今回の馬場はヴァンドギャルドにとって得意な条件だったでしょう。 

 

また、前で逃げた2頭が自滅するような形で沈んでいき、差し・追い込み馬有利の展開になり、馬場・展開共にヴァンドギャルドに向いていました。 

 

相手関係を見ても、そこまで抜けた馬が不在の中の勝利なので、初重賞を手にしましたが、マイルG1のメンバー相手に通用するかというと微妙なところです。 

 

2着は今年のNHKマイルの勝ち馬のラウダシオンです。 

 

NHKマイルで2歳女王のレシステンシアに先着しているとはいえ、それ以外のNHKマイルのメンバーが、いま振り返るとそこまで手ごわくなかったので、今回のメンバー構成で通用するのか疑問でしたが、思っていた以上に頑張った印象を受けました。 

 

ラウダシオンは不良馬場のもみじステークスや重馬場のファルコンステークスでも好走しているので、馬場条件は向いていたことでしょう。 

 

馬体重の大幅増減も気になりましたが、今回の結果を見る限り、成長分として捕らえてもいいでしょう。 

 

次走はマイルCSだと思いますが、意外と舞台適正は合いそうなので、注目していきたいです 

 

3着のケイアイノーテックは、実に3歳のNHKマイルを制して以来の馬券内入選となりました。 

 

前走の中京記念やその前の安田記念で、掲示板に入選しているように、ここ最近調子を上げているのですが、こちらも展開に恵まれた一頭ですね。 

 

この富士ステークスを含めた近3年に言えるのは、レース全体がハイペースになった時に末脚を活かせるので、逃げ馬が多数そろった時こそ、ベストを発揮できます。 

また、近2戦、そして今回の富士ステークスを見ても、タフな馬場のほうが好走しています。 

 

しかしながら、条件がかみ合っても、能力の高い馬には先着を許しているように、ポテンシャルの衰えは否定できません。 

 

例えば、条件戦やG3で、条件がかみ合うのであれば狙いたい一頭ですが、G1やG2といったメンバーレベルの上がる舞台であれば、条件がかみ合っても1着では狙いづらいですね。 

 

実際のレースは熱いレースでしたが、振り返っても面白いです。                        

 また振り返ると、競馬で勝つことが逆算してわかったりします。                        

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