競馬は長年の血統から形成されたロマンであり、当然サラブレッドは親の血統が良い集まりの中で自身がレースで勝ち上がりその血統はさらに自分の子供に伝えていくと言った血のロマンとして考えられます。人間でも両親が東京大学に行って、子供もやはり東京大学に入学出来る学力を持っているとなれば、それは両親の血を引く継いだ形となりそれが第一に反映された事は、当然の事かも知れませんがやはり能力と言うものは努力だけではどうにも出来ないものだと感じてしまいます。
なので競争馬達が持っている能力はそれぞれ、父親か母親の馬のまた更にその両親が血統的に例えばダートが得意な馬だったとか、不良馬場が得意な血統だとか言ったどちらかの能力を上手く引き継いだ形がその血統として競争馬の遺伝子に組み込まれた形となります。競馬を予想する人達にとっては、血のロマンの理屈は何となく判るがそれを直結して考えると中々馬券には反映されないなどと予想スタンスから外す人も居ます。
当然人それぞれ何を信じて競馬の予想を行うかも自由ですし、決して血統だけ決まるものでもありません。競走馬が両親とも全然レースではパッとしない馬同士でしたが、その子はなんとダービーまで出走出来る子になったと言う例もあります。これは突然変異で生まれた子なのかと言えばそうかも知れません。しかし競走馬としての遺伝子は当然持っていて、たまたま調教を行う調教師の指導が良かったりそこで結果が出たのではと言う事も考えられます。
野球で例えても、良い指導者の元で良い成績を上げた野球選手の子供がでは同じ様に良い結果を上げられるかと言えばそれは無理な人も多い様です。２世で成功するのはスポーツでは中々例の無い状況で、どうしてもそのDNAを子供に伝えるとなると、指導法までしっかりと子供の頃から見てあげないと結果的に親のレベルまで達しない事でそのスポーツを止めるケースもあります。特に偉大な親の元でスポーツを親と同じくするのであれば、やはりそこで結果を出す為に色々と努力もします。競争馬が親以上に活躍出来る保証は当然なく、人間で例えれば当然分母が少ないケースでも馬の場合はサラブレッドの種付けはシーズンで１００回やったりすると１００頭の自分の子から親以上の子が生まれるケースもあります。
分母から考えると全然ダメな子供からかなり活躍する子供と言った所は、何がどうしてそうなったのか、母親との配合が良かったのかなど色々と考えると奥が深いのが血統だと感じます。その血統も、やはり競馬との関係性を考えて全く関係ないと言えばウソですし、関係が必ずあると言えばそうとも言い切れない所もあります。そう言った所を踏まえてやはり競馬でこの血統だからこう言ったレースには強いと言う情報も、多少は聞く耳を持って、半分は疑いかかりながら競馬の馬券にしてみても良いでしょう。良績を上げている条件でこの血統の馬の統計がずば抜けて多いけーすがあれば、当然その条件では好走出来る好走出来ないはそれが全て血統の責任とも思えません。
先ほども話した通り良い指導者に出会えて開花すると言ったスポーツの世界でも有る訳で、競馬界も良い調教師の元で成長したサラブレッドが血統を超えてそれぞれ大きなレースを勝ったと言うロマンもあります。全てが血統で片付けられないケースもあって当然競馬をする上で、やっぱりそのファクターは血統が関係性を持っているなどと特化したデータがあればそれは信じても良さそうですし、あまりにあいまいな条件として考えるのであれば、それは血統も半分は信じて半分は指導した調教師やジョッキーも腕などまだほかにも好走したのはどうしてかと言ったファクターはその他にあります。そこを血統と決めつけてしまわない方が良い部分も多い様です。