JRAの競馬における歴代最強馬を考えた時に、やはり名前が挙がるのがオグリキャップやシンボリルドルフやナリタブライアンと言ったオールドファンならたまらない馬達です。しかし今の競馬と昔の競馬を比較するとそれが必ずしも同じになるのかと言えば違うと感じます。同じJRAで開催してある競馬でも、馬具の重さや技術の進化によりジョッキーが身に着けているアイテムなど年がたつにつれて技術は進化しています。それぞれの騎乗技術に置いても、これまで馬の上に騎乗する乗り方から、鞭の入れ方までスタイルが変わっていればそれで反応して走る馬達ももっと走れるかも知れません。
自分の好きな馬と最強の馬は多少違いますが、強かった好きだった馬はスペシャルウィークでした。その世代はかなり強い馬達が居て、セイウンスカイやグラスワンダーやエルコンドルパサーと言う世代でその中でダービー馬となったスペシャルウィークが私の中では最強だと感じます。しかし実際に競馬でいまだに凱旋門賞と言う世界最高峰のレースを日本馬が制していません。一番惜しかったのがエルコンドルパサーの首の上げ下げの２着です。オルフェーブルが２年連続の２着でディープインパクトは人気を集めましたが３着でした。ではこう言った馬達が凱旋門を制していないのを考えてみると、日本馬の歴史的な名馬がでは凱旋門賞に出て勝利を収める事が出来たでしょうか？私はたぶん無理だったのではないかと思います。競馬とは人馬一体と言う言葉があり、いくら強い馬だから必ず勝てるとも限りません。しかしレースをやってみたら意外な馬が勝つのが競馬でもあります。こうして考えても私の中の最強場はスペシャルウィークと言いましたが、実はそれよりはるかに強い一頭がいます。
その馬はレース中の事故で亡くなった馬で、皆さんも印象に残る馬だと思います。その名はサイレンススズカです。この馬はたぶんJRAの歴史を変えた逃げ馬ではなかったでしょうか、何故この馬が最強と言えるのか、これはやはりこれまでのレースぶりを見て判断出来ます。凱旋門賞が世界最高峰のレースであればやはりそこを目指す馬は特にそこで勝てば今年一番強い馬の称号を与えられた感じでもあります。そのレースで２着して日本馬で一番惜しいレースだったエルコンドルパサーが一番強い馬とほとんど差のない２着でした。しかしその年毎日王冠と言うJRAのG2のレースにサイレンススズカと出走して、そのサイレンススズカの影も踏めない２着でした。３着がグラスワンダーだったことからも、やはりこの世代が世代で最高の世代だったでしょうし、この世代から化け物の馬がいたのではないでしょうか。
歴代の馬達もこのサイレンススズカの逃げは想像に及ばないタイムで駆け上がり逃げ馬なのにハイペースで逃げ切ってしまうどんな展開でも勝ってしまう強さが最強馬としての考えだと思います。私はこのサイレンススズカこそ日本の歴史を変えた馬でもあり、残念なことに天皇賞秋で脚部の故障を発症してこの世を去る事となりましたが、サイレンススズカが無事であれば、どんな最強伝説を作ってくれたか楽しみでもあります。サイレンススズカの次に強いと感じていた馬は、アグネスタキオンです。この馬も皐月賞を無敗で制した後に故障して引退しました。
子供達も強い子供を残している事や、無事であれば間違いなく無敗の３冠馬であったことと、ジャングルポケットやクロフネと言うライバル達も後に強いレースをしていたがそのライバルと一緒に出走したレースでかなりの着差を付けて完勝している所を見るとこの馬も今後が見たかった一頭です。この馬ももし凱旋門賞まで無事だったらきっと良い結果を日本に報告出来たかもしれません。サイレンススズカかアグネスタキオンが私の中の最強馬だと今でも思っていてそれを超える馬は中々出てこない現状です。